記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2010.08.23 自由研究

残暑お見舞い申し上げます。

夏休みも終わりが近づいてきましたね。みなさんはこの夏どのように過ごされましたか?

学生のみなさんはあわてて宿題をされている頃でしょうか?

私は学生時代「夏休みの宿題は7月中に終わらせて8月ぜ?んぶ遊びまくるぞ?!」と毎年意気込んでいましたが、達成できた事は1度もありません。

そして、8月31日あわてて片付けるというのが通常の過ごし方です。

奇しくも8月31日は私の誕生日。私は毎年自分の誕生日に苦しい思いをしていたという訳です。

友人達も8月31日はとても忙しい日で、学生時代は誰にも相手にされない悲しい誕生日でした。

さてさて、夏休みの宿題といえば『自由研究』。みなさんはどのような研究をされていましたか?

毎年やっていたはずなのに、あまり記憶に残っておらず、覚えているのは、自宅近くの国道に1日座り、車のナンバープレートを見て、どこからの車が多いかランキングしたり、何色の車が多いか調べたり、氷のとける時間と凍る時間を計ったりなどという、ごくごく簡単な研究をしたりしていました。

先日、ラジオを聴いているとテーマが『自由研究』で、学生さんにどんな研究をしているかインタビューしていました。「何とかの何々によるなんとかの何」みたいな長く難しそうな研究をしていましたが、最近はそんな本格的な研究をしているのですか?!

当館スタッフに聞いてみたところ、パワフル事務局長C.Tさんは「お菓子の箱で水族館をつくった?」(それは工作なのでは...。)

マイペース経理A.Tさんは「蝉の羽化」を調べたそうです。

  semi.JPG蝉といえば、当館中庭の桂の木では蝉の大合唱が日々行われています。

1本の木に先日数えたら40匹近くの蝉が止まっていて、それはもう大音量の合唱です。まぁこれも夏の風物詩。今しか聞けないと思い、しばしの我慢です。

さすが、学芸員Y.Nさんは友人3人で大がかりな研究をされたらしいです。岩手県出身の彼女は八幡平で有名な松尾村の研究をしたらしいのですが、こだわり派の彼女ですからきっと、それはすごい研究をされたことでしょう。

 先日、村上太希君という中学3年生の男の子が2年前に作ったという「伊丹十三の研究レポート」なる物をお母様がお持ち下さいました。

内容は伊丹十三の経歴や記念館についてなど写真をおりまぜながら、とてもわかりやすくまとめていました。そして、この「伊丹十三の研究レポート」は「小・中学生ふるさと学習作品展」レポート部門で賞を頂いたそうです。

学生のみなさん、まだ時間はありますよ。みなさんも伊丹十三の研究をしてみてはいかがでしょうか?伊丹十三という人間はとても奥が深く、研究しがいがあると思います。 


syoujyou.JPG.JPG

kenkyunohouhou.jpg.JPG                                    スタッフ:木山