こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2010.08.16 館長・宮本信子の出勤
記念館便りをご覧のみなさまこんにちは。お盆休みはいかがお過ごしになりましたか?
記念館は例年同様ご家族連れやご旅行の方々で賑わいました。8月11日と12日の2日間は、館長の宮本信子も記念館に出勤しました。
今回の出勤中も、大変な暑さの中たくさんのお客様がご来館下さいました。本日の記念館便りでは、撮影した写真を元に2日間の出勤の模様をほんの一部ではございますがお伝えしたいと思います。
・お友達同士の若い女性のお二人連れがご来館下さいました。館長・宮本と3人でお話が盛り上がっていたようです。
・熊本県から阿波踊りを観に四国に来られたみなさんです。
記念館にたまたま来られたところ偶然にも館長・宮本が出勤していて大変驚いていらっしゃいました。
・もちろん地元・松山のお客さまもご来館下さいます。
お友達同士で来られた方です。
・神奈川県からJRの「青春18切符」を使って来られた若干二十歳の学生さんです。
この方は一年ほど前、書店で伊丹十三の著書「ヨーロッパ退屈日記」を購入されたそうです。最初は「ヨーロッパ退屈日記」というタイトルの珍しさが気になって何気なく手にされただけだったそうですが、表紙に書かれてある惹句『この本を読んでニヤッと笑ったら,あなたは本格派で,ちょっと変なヒトです』 を読んで衝撃を受けられたそうで、すぐにご購入されたそうです。ちなみにこの惹句(キャッチフレーズの事です)を考えられたのは、作家の山口瞳さんです。
「ヨーロッパ退屈日記」と出会うまでは伊丹十三のことを御存知なかったそうですが、その後他のエッセイも読まれたり、伊丹十三の事をいろいろと調べたりするうちに伊丹十三記念館が松山にあることを知り、今回のご旅行の計画をたてられたそうです。一番のお気に入りだというエッセイ「女たちよ!」を持って、ご来館下さいました。
伊丹十三がこれらの本を書いたのはこのお客様の生まれるなんと20年以上も前の話ですが、こうして今を生きる若い方の心に響いたところが伊丹十三の影響力の高さを物語っているなあと思います。それと同時にこの方ご自身の感度の高さや、実際に四国までやって来られるという行動力に感服しました。
次回の館長・宮本の出勤の来館の予定は決まっていませんが、決まり次第HPにてお知らせいたします。みなさまも館長・宮本に会いに記念館にご来館下さい。
スタッフ:川又
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