記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2010.06.14 影響力

 
記念館だよりをご覧のみなさま、こんにちは!ごきげんいかがですか?

先月の3周年記念の際は全国各地からたくさんのお客様に来ていただき、いろんな方とお話できて本当に楽しい記念日となりました。

この場を借りましてご来館くださいました皆様、改めましてありがとうございました。

「若い頃に読んだ伊丹さんのエッセイに影響されて今の自分がいます」という方や「『マルサの女』を観て国税職員になった」という方や伊丹さんに影響を受けて人生が変わったというお話をたくさん聞きます。

みなさんは誰かに影響を受けた経験はありますか?

生きていればなにかしらに影響は受けると思うのですが、誰かの人生を変えるほど影響を与えられるなんてすごいことですよね。

この記念館を設計してくださった中村好文さんも伊丹さんに影響を受けたお一人です。

そして、その中村さんに影響を受けて建築家になりました、というお客様もこの記念館にはたくさん訪れます。

そうやって、いろんな「影響力」が受け継がれて、また新たな「影響力」が生まれてくるのでしょうか。

以前16年勤めていた会社に心から尊敬する上司がいました。

私はその上司に数々影響を受けている部分があります。

心から会社や部下を愛し大事にしている事が伝わり、会社を愛すると自然といい仕事ができるということを学びました。

いつも何に対しても真剣で、部下の事も自分の事のように本気で考え、悩み、一緒に解決してくれる上司でした。

こんな上司に出会え、一緒に仕事ができた事は私の人生にかなりプラスになっています。

伊丹さんがみんなから愛されていたのも、自分の気持ちにブレがなく、いつも真剣勝負で、真っすぐな人だったからではないでしょうか。

現在、企画展示室で流れている『マルサの女』のメイキングを見ていると、伊丹さんのこだわり、真剣さが伝わってきます。

どうしてこのシーンにここまでこだわるのだろうとさえ思ってしまうほどです。

でも、だから伊丹映画は何十年経っても色褪せない今観てもおもしろい映画なんだと思います。

このメイキングを観て、本編をみるとまた更に楽しめます。このシーンはこうやって作られていたんだ?とか、ここはすごくこだわっていたから何か伝えたいことがあるのかな?とか違う目線でみる事ができおもしろいですよ。

これからの人生、私も何らかのかたちで誰かに影響を与えられたら幸せだな?と大それたことを考えながら毎日を真剣に楽しんでいこうと思います(笑)

ちなみに当記念館事務局長Tさんが影響を受けたのはピンクレディだそうです。そういえば、以前ピンクレディに夢中になって振り付けを覚え、今でも音楽を聴くと体が反応すると記念館だよりに書いていましたね。

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          今でも支えになってくれている元上司→

 

 

スタッフ:木山