こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2010.05.31 猫好き 猫の恩返し
私は動物全般好きなのですが、特に猫が大好きです。
長いこと一緒だった美女猫の名前は「ちょんまげ」です。
友達からいつも
「なんでこんなにかわいいのに?"ちょんまげ"だなんて?かわいそー」と非難されておりました。
猫には何のことだかさっぱり分かりませんので、私的には「ちっとも猫らしくないのが良い」と、満足しておりました。
伊丹さんも大の猫好きで、エッセイ、イラスト、写真、Tシャツなどには一緒に暮していた猫が多数登場しています。常設展示室には「猫好き」のコーナーが設けられているくらいです。
さて、猫の恩返しを体験したことはありますか?
ある日、野良のオス猫が庭に立ち寄るようになりました。
それ!っと、ちくわをあげた次の日、彼女でしょうか、
「こいつを頼むぜ?よろしく?ニャ!」
メス猫と私を対面させ、オス猫はクールに去っていきました。
何日かメス猫が通うようになり、
お腹が膨れてきたので赤ちゃんがいるんだなぁと思っていたある日、
メス猫はスズメを銜えてじっと私を待っておりました。
私を見た瞬間、スズメを口からぽとっと地面に落とし、
「このところ、お世話になっております。今後もよろしくお願いします」と言っているようでした。
「ご丁寧にどうも、どうも。」と返事をしておきました。
しばらくしてお腹がぺしゃんこになり、
メス猫は餌をその場で食べずに産まれてきた子猫達へ運ぶようになりました。
私は魚屋さんからアラをわけてもらい、ボイルして大きな塊であげるようにしました。
せっせ、せっせと何度も運ぶのです。
「ここは安全だから連れてきてもいいよ」とメス猫に伝えるとその日の夕方、
庭にぴょんぴょん何やら走りまわるのが見えました。子猫4匹を引き連れてきたのです。
全員、体の大きさ、模様、色が違い「ジャンボ」「白」「ちび」「クロ」となづけました。
毎日通う5匹は、風邪をひいたのでしょうか皆、鼻がぐずぐすになっており寒くなってきたので、
「しょうがない、家に入りなさい」と入れてあげました。5匹の猫は体調が戻るまでじっとしておりました。
それから、3日ほどしてのことです。
「千代美ちゃんの家の前で猫がスズメを銜えてじっとしてるよ?」
近所の人から教えてもらい、戻ると玄関にまたもメス猫が私を待っておりました。
「今までお世話になりました。あの子達をどうぞよろしくお願いします」と言って、
次の日からメス猫は子猫をおいて去ってゆきました。
猫からの恩返しは始めてでしたので、
一度ならずも二度までもと、本当にびっくりしました。
その後、子猫4匹は自由行動と餌と寝る場所を確保して、最高の暮らしをしておりました。
半年もしないうちに「チビ」と「クロ」が子供を産みました。
びっくり、まぁ大変!という思いもありましたが、
猫屋敷に住みたいという夢に近づいて私はとてもうれしかったのでした。
スタッフ:種岡
*写真上:常設展示室 猫好きコーナー
*写真下:伊丹さんが描いた猫のイラストポストカード
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