こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2010.02.08 HDD内蔵レコーダーを購入しました
皆様 こんにちは
立春をむかえ、春が近づいてまいりましたね。
今年は木の芽が力強く膨らみが大きいような気がします。
さて、HDD内蔵DVDレコーダーを購入しました。
ダブル録画が今や主流なのでしょうか、
おススメされるままに購入しましたがこの機能は頻繁に使用しております。
思えばビデオレコーダーというのが無かった時代に、
私はピンクレディーに夢中になっておりました。テレビの前に張り付いて、友達と分担をし、まばたきをしないように!細かな動きを見逃さないように!と振り付けと歌を覚えておりました。
3分間ほどの時間ですが、集中力はMAXだったと思います。
レコードもすぐには買えませんでしたので、カセットデッキで録音をしておりました。
テレビの前にカセットデッキをセットし、始まる時に赤い録音ボタンと再生ボタンをムニュっと押す。
2つのボタンを同時に押すことが小学生だった私にはちょっと大人の作業のように感じていた記憶があります。
「録音中だから静かにしてね?」と家族には念をしておくのですが、家の前には電車が通っており、その時に限って誰かが踏み切りを渡っていたのでしょうか、警笛が鳴るのです。 「あー、歌が聞こえなくなってる?」でも当時は雑音が入るのが当たり前だった為、めげませんでした。雑誌についているコマ送りのような写真で、振り付けを解説してくれる付録を頼りに歌と踊りを完璧にマスターしておりました。もちろん自転車がいくつになっても乗れるように、今でもピンクレディの音楽を聞くと身体が反応してしまいます。
昔話が長くなりましたが、レコーダーにせよ、携帯電話にせよ、パソコンにせよ、電気を使用する製品の進化は凄いですよね。昔を振り返ると、無ければ無いなりに努力をして脳を使っていたんだなぁとも思いますが、ついていかなければと焦る自分もいます。
その点、伊丹さんはいち早く、新しいものを取り入れておりました。
少し紹介いたしますと日本で最初のハンディVTRカメラ=HL33が使われた実験番組『LOOK-東京にも空がある』(73年)があります。
番組の一部は『13の顔を持つ男』にてご覧いただけます。
また、「いまでは多くの監督さんがやってらっしゃることですが、
カメラで撮っている画を全員で見られるように、
映画の現場で最初にモニターをつけたのは、
伊丹さんなんです。」
(『ほぼ日刊イトイ新聞』「伊丹十三特集」宮本信子×糸井重里 第7回ラッシュの夜より)
ついていくことはたやすいですが、良?く考えたら先取りするということは、
発見しなければできないことですよね。発見し実行してみる。難しそう?と先入観をもたず、脳を柔軟にし、情報をキャッチするアンテナを何本もたてておくことを心がけたいと思います
スタッフ種岡
*写真上:山桜の芽と記念館
*写真下:DVD『13の顔を持つ男』
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