記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2009.11.23 道後寄席

 急に冬めいてまいりましたがみなさんお元気でお過ごしでしょうか?行って来ました「道後寄席」!今日はその時の模様を少しお伝えしたいと思います。
 去る11月15日(日)に道後にある松山市立子規記念博物館で『新・道後寄席 ?日本の青春?』第三夜が開催されました。この日宮本館長はゲストとしてお招きを受けており子規記念博物館の名誉館長でいらっしゃる天野祐吉さんと対談をいたしました。改めてチラシを見てみますとこの日のお話のタイトルは「ああ言えばこう言う」です。スタッフ同士「どんな話が飛び出すのかね?」とわぁわぁ言いながら夕方 記念館を閉めた後、大急ぎで会場へ向かいました。

 会場である子規記念博物館に到着してみますと、いつもは重厚な雰囲気のロビーに寄席の雰囲気を醸し出す出演者の名前が刷り込まれたいろとりどりの幟が並んでいます。スタッフの皆さんは法被姿(!)や伊予絣の制服姿でお客様を出迎えておられます。今回は「お客さん」としてうかがった子規記念博物館ですがつい先日、伊丹十三記念館でも糸井さんの講演会を終えたばかりだったこともあり、主催者である松山市立子規記念博物館の関係者のみなさんのスムーズであたたかい心配りのある仕事ぶりに目を見張りました。 

道後寄席.JPG 対談時間は1時間30分とありましたが、話に聞き入るうち時間はあっという間に経ってしまいました。二人のお話は「館長トーク」にとどまらず、天野さんの軽妙なリードによってぐんぐん広がってゆきます。その中で館長が継続してやっている習い事の話も飛び出しました。宮本館長は、「いろいろやってみて『向いてる!』と思ったものはずーっと続けている」そうです。続いている習い事の中の一つである「小唄」は「お料理番組の司会でご一緒した円楽さんに紹介してもらって始めた」そうです。その後しばらくして円楽さんに会った時「まだ小唄をやってるのかい。」と言われたとか。きっかけもびっくりですがそれ以来、子育ての間も毎日ちょっとずつ時間を工面し練習を続け、今も小唄を続けている館長に同じ女性として「かっこいい!」と思いました。ちなみに小唄は、ジャズとも通じるところがあるそうで、これは小唄とジャズの間を自由に行き来する宮本館長ならではの感覚ですね。天野さんは、「博物館や記念館というのは、『学びの場』であるよりは『遊びの場』であることがだいじだと思うんですよ。子規記念博物館と伊丹十三記念館とで松山を面白くしていきましょうヨ」というスケールの大きな話も飛び出し、なんだかうれしくなりました。
                                                                                                 スタッフ:多胡


●松山市立子規記念博物主催『新・道後寄席 ?日本の青春?』
http://www.sikihakutomonokai.jp/05_yose/yose/yose21.html