記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2009.10.26 どんな秋?

10月も半ばを過ぎぐっと秋らしくなりました。みなさんはどのような秋を過ごしていらっしゃいますか。私の秋は、ほぼ日の「ようおいでたなもし 松山」の取材にはじまり、糸井さんの講演会、そして食欲の秋!と言ったところでしょうか。ここ何年かのマイブームを眺めてみると"発酵"というキーワードで繋がります。実際に作ってみているのは味噌やパン、キムチやヨーグルトです。みなさんがよくご存知の烏龍茶や紅茶、日本酒、納豆なども発酵食品の仲間で、「素材」と「麹や酵母・微生物」と「時間」が協力し合っておいしくなります。私が発酵食品に惹かれるのは、「麹や酵母・微生物」と「時間」を組み合わせることで、単体の「素材」からは味わえないおいしさが生まれるからです。
 伊丹十三記念館は、先日10月23日に開館以来の入館者数が8万人を突破しました。来てくださったお客様お一人おひとりに改めて「ありがとうございます」という思いでいっぱいです。そして私自身、今ここにいられることを本当に嬉しく思います。

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 日々の仕事の中、生活の場で最近つくづく感じるのは、出会いの不思議さや出会いを通じて集まった人がそれぞれの持ち味を生かして動いたときに生まれる「発酵」のような力です。この力は一人ではとうてい為し得ないことを為し遂げたり、生み出したりすることを日々肌で感じています。はじめに伊丹十三という人がいて、宮本信子館長がいて、玉置泰館長代行がいて、松山に(!)伊丹十三記念館が出来ました。考えてみると本当に不思議で面白いことです。伊丹さんがやっておられた映画作りの最中にも「発酵」というか、「化学反応」がいろんな瞬間に起こっていたのではないでしょうか。
 先日の講演会で糸井重里さんがおっしゃった「僥倖のかたまり」とは、「今、私が感じているこういう感じのこと」もきっと当てはまるんじゃないかなと思っているこのごろです。 

スタッフ:多胡

 ● 館長・宮本信子が記念館に参ります。
 ぜひ記念館に遊びにいらしてください!!
10月29日(木)14時頃?16時30分頃
10月30日(金)11時頃?15時頃
11月16日(月)11時頃?15時頃
(※当日の状況により滞在時間が
  変更になることがありますのでご了承ください)

写真:左は、水遣りの最中にぴょこんと出てきたアマガエル。もうそろそろ冬眠の準備を始める時期では?とヒトゴトながら気になります。