記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2009.08.24 もし入院することになったら

突然ですが皆さん、入院をされたことはありますか?
私は小学校1年生の時に盲腸で1週間入院をしました。
この時の記憶と言えば手術の途中で麻酔がきれたことです。
それは縫合している時に起こったのですが、激痛とともに泣き叫びました。
子供でも腹筋はあり、暴れるので縫合してもすぐに広がってしまい大変だったそうです。
人よりやや大きめな傷跡が残りました。
というのは余談で、私の姉も今入院をしているのですが、もし自分が入院をするような事があったらこうしてほしいという事を色々思いつきました。周りの人には伝えているのですが、少しでも何かの時にご参考になればと思い一部ご紹介します。

口も聞けない、片手がやや動くような状態を想定
 (1)五十音順を紙に書いてほしい。あいうえお、かきくけこ、さしすせそ......。
    指で文字をさして意思表示をしたいのです。「かゆい」とか、「ねむい」とか

 (2)髪の毛は切ってほしい。
    手術後は入浴などしばらく無理なので、対策として1度はやってみたかった
    念願のスポーツ刈りを希望。ただし3ヶ月以上入院する場合でお願いする。

 (3)漫画の差し入れ。
   簡単に読めるもの。「美味しんぼ」「天才バカボン」「ガラスの仮面」など
   なるべくめくりやすいように大きいサイズを希望。

 (4)お笑いDVDと DVD再生プレーヤーの差し入れ。
   普段はあまりお笑いのDVDは見ないのですが、笑いは脳に刺激をあたえるので見る。

 (5)連絡してほしい人のリストを作っておくので知らせてもらう。

今のところ、このような事を思いついております。
また、病気と闘うという事は患者と担当医の信頼関係も大事だなと痛感しております。
伊丹さんは7本目の監督作品で『大病人』という映画を製作しました。
患者と医師について「この二人の対立を極限まで高め、人格同士の激しいぶつかり合いの結果、最後には二人がスタートとは全く別の高いレベルにまで成長する、というふうに設計しました」と映画パンフレットのインタビューに書いています。病気と闘うということは大変ですが、本人も周りの人間もどんな形であれ、成長していくんですよね。

働けるということは素晴らしいですね。体が自由に動くということも。
新型インフルエンザの流行宣言も出されました。大病人.JPG
残暑がつづき、疲れがどっとでやすい時期です。
皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

 

   *映画『大病人』とメイキング『大病人の大現場』

スタッフ:種岡