こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2008.12.10 黒豆の正しい煮方
最近改めて思うのは、
「食べること」は私たちに一番身近で「おいしいもの」は人のこころや体をホッとさせたり幸せな気持にしてくれるものだということです。
日々の食事はもちろんのこと記念館にはお料理の腕前が光る人がいたり、それぞれの郷里から届いた季節の品々のお相伴にあずかったりおいしいお店やカフェに詳しい人がいたりと「おいしいもの」の話題に事欠くことがありません。
私はと言いますと、ここ数年「豆をたく」ことにはまっています。大豆にはじまり小豆、金時豆、白花豆、紫花豆、とら豆、黒豆、ヒヨコ豆・・・。豆にもいろんな種類があり、朱色や緑、クリーム色など色とりどりです。
12月の声を聞くとおせち料理に入れる黒豆探しを始めます。はりきって"丹波の黒豆"を使った年もありますし、昨年は松山から程近い野村町の黒豆を使ってみました。
私たちの住む松山にも「産直市」が増え、地元で出来た不思議な豆を発見することもあり、ちょくちょくお店をのぞくのを楽しみにしています。私の豆炊きは圧力鍋を使います。豆を炊くには「時間がかかるもの」と思い込んでいたのですが、圧力鍋の力を借りるととっても気軽に豆が炊けるんですよ!
真ん丸く堅く小さい豆が一晩たつとぐんぐん水分を含みふっくらとふくらみます。大きさも倍くらいになるものもあります。毎度の事ながら朝、大きくなった豆を見ると不思議というか何ともいえない気持ちになります。こんな小さな粒の中に芽の出るセットが一揃いぎゅっと詰まっているんですものね。。。
さて、伊丹さんもエッセイ「女たちよ!」の中で黒豆の炊き方を指南しています。題して「黒豆の正しい煮方」。伊丹流ですからもちろん手抜きナシ、正統派かつ本格的なものです。全工程は2日間!どんな味なんでしょう?前出のお料理上手の記念館スタッフも「おいしいものを食べようと思ったら手間ヒマをおしんじゃいけん」と言います。私も深くうなずくところです。
年末の休みを利用して今年は伊丹流で黒豆を煮てみようと考えているところです。
スタッフ 多胡
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