記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2008.09.30 我が松山、我が一六タルト

20080930a.jpg こんにちは。ここ2、3日はもうすっかり秋の空気ですね。みなさん風邪などひいていませんか?
 ところで話は変わりますが、ここ愛媛では伊丹十三といえば松山名菓「一六タルト」のコマーシャルで広く知られています。今現在でも伊丹十三の出演する「一六タルト」のコマーシャルをテレビで見ることができるのです。
 「もんたかや。まあ一六のタルトでもおあがりや。ほて、成績はどうじゃったんぞ。どげかや。」
 突然伊丹十三がカメラ目線で伊予弁で話しかけてきます。なぜかちょっと半笑いなのが個人的にはツボです。
 記念館スタッフとしては、家でボーっとテレビを見ている時はちょっとびっくりします。「なんだかこの声聞いたことがあるなあ・・・あ! 伊丹さん! おはようございます!」という感じです。

 普通のコマーシャルというのは作る人と出演する人がいて、細かく役割分担が分かれて撮影されているのでしょうが、伊丹十三の出演したCMの多くは、伊丹十三自身がセリフを考え、演出を考え、自身が出演しています。その上、あの「もんたかや」のCMが撮影された場所は、実際当時伊丹十三が住んでいた自宅だというのだから驚きです。
 CMのセリフを考える際のメモ書きなども常設展示室のCM作家のコーナーに展示してありますので、是非ご覧下さい。

 ちなみに「もんたかや」というのは、「帰ったのかい?」という意味なのですが、東京からやってきた知人は、もんた君という少年に話しかけている設定だと思っていたそうです。

  20080930b.jpg  このCMをはじめとする、伊丹十三の出演していたCMの数々や、伊丹十三の懐かしい映像を収録した「13の顔を持つ男」というDVDを、記念館限定で販売しています。気になる方はこちらも是非チェックしてみて下さい。このDVDは実は、記念館のオンラインショップで一番ご注文の多い商品です。ドキュメンタリー番組に出演していた際の映像なども人気があるようです。



スタッフ:川又