記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2008.06.30 道具は大事ですね

20080630a.jpg こんにちは!
 前から欲しいと思っていたのです。「包丁」
 柔らかいトマトなどもスーっと切れる包丁。となると気軽に買えるお値段ではないので、雑誌やインターネットなどでも調べ、やっぱり日本製だよね?、と思い、お休みの日には近くの店を物色しにいったりと、行動をしていたら そうだ!包丁マニアの友達がいたことを思い出し早速連絡。
 「包丁の選び方ってどんな?」とたずねると「築地にいい店があるんだけどね?。ネットとかで買っちゃだめだよ!自分の手で握ってみなきゃだめ!」さすが包丁マニアの回答。
 「築地まではいけないなぁ?、でも、今回は一生使う品を買おうってんだから触ってみないとね?」と思っていたところ!運よく近くの百貨店で日本の伝統工芸という催しが開催されておりました。
 包丁を握りました。少し重い。でもこれがとても心地よい重さ!何本か触ってみましたがその中で1本とても手に馴染むものが見つかりました。刀を作る工程と同じ方法でつくられている包丁です。刀と同じように模様があります。
 「研ぎ方などはどうすれば?」「洗ったあと良く拭く。切れ味は続くからそのままでも大丈夫だよ!来年もここに来るからそん時に持ってきな?!研いであげるから!郵送でも返信用封筒いれといてくれれば無料で研ぐからね?」清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました!

20080630b.jpg 料理をする為の道具なのですが、一生面倒を見てもらえるんだぁ?と思い、親戚ができたような、不思議な感覚になりました。とても嬉しい!家に帰りさっそくトマトを切りました。すーーーっ!力を入れなくても包丁が勝手に切ってくれます。トマトが透けてる?!野菜の角がくっきり見える?!お料理が上手くなったようなそんな感覚です。今までの包丁のおそらく3倍は早くみじん切りもできていると思います。道具って大事ですね。
 常設展示の「料理通」というコーナーにも伊丹さんがこだわって使用していた京都「有次」の包丁や料理道具の品々が展示されています。わたしも伊丹さんに習って一つ一つ本物を揃えていきたいと思います。


スタッフ:種岡