記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2012.02.06 新聞掲載&番組放送のおしらせ

立春を過ぎて日差しが春らしくなってきたとはいえ、まだまだ寒い日が続いています。
ウィンタースポーツのお好きな方はウキウキとお出かけなさっていることと思いますが、そうでない方は1分でも1秒でも長く屋内で過ごすために細心の注意をはらっていらっしゃるのではないでしょうか。(もちろんワタクシ、後者でございます...)

そこで、インドア派に朗報! (いやいや、アウトドア派の方にも、ここは一時的にインドア派に変身していただかねばなりませんが!)
本日の記念館便りは「お家で楽しむ伊丹万作・十三スペシャル」です。

●日本経済新聞『美の美』
 「伊丹万作と仲間たち」
 2月5日(日)より毎週日曜日

伊丹万作と松山で出会った仲間たちの絆をめぐる連載です。昨日の第1回は、旧制松山中学の後輩で友人の俳人・中村草田男さんとの友情について。若き日の伊丹万作が描いた油彩、早世した万作への思いを詠んだ草田男さんの俳句、草田男さんの随想と三女・中村弓子先生の回想によって、青春時代からの交流が彼らの生涯と創作活動を支え続けたことを詳らかにしていただきました。
お互いの存在によって高めあい、支えあい、生き甲斐にもなぐさめにもなる、そんな彼らの友情のあり方には、現代の私たちが学ぶことがたくさんあるように感じます。来週の日曜日も楽しみです。

●BSプレミアム
 「こだわり男とマルサの女
 2月23日(木)22~23時 第一夜 ドラマ「宮本信子 天才との日々」
 2月24日(金)22~23時 第二夜 ドキュメンタリー「伊丹十三『お葬式』への道」
 2月25日(土)23時30分~ 映画『お葬式』
 2月26日(日)23時30分~ 映画『家族ゲーム』(森田芳光監督)
※映画は「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本~家族編~」のアンコール放送

第一夜は、伊丹さんと共に過ごした宮本信子館長を主人公にしたドラマです。宮本館長を演じるのは近衛はなさん、伊丹さんを演じるのは平岳大さん。伊丹・宮本夫妻と二児が過ごした湯河原のお家で撮影されたという点でも、伊丹ファンには見逃せません。
第二夜は、伊丹十三が51歳にして監督デビューするまでを追うドキュメンタリー。

●日本映画専門チャンネル (BS開局おめでとうございます!)
 「伊丹十三劇場
 3月3日(土)より監督作品10本を完全HD放送!

3月は『お葬式』、『タンポポ』と、オリジナルドキュメンタリー番組『伊丹十三記念館の四季 冬篇~ 父から子へ伝えられたもの(仮)』が放送されます。それぞれの放送時間は番組HPでご確認ください。

全10作の完全HD放送はもちろん、この企画のためのオリジナルドキュメンタリー番組も必見です。
演出はテレビマンユニオンの浦谷年良さん。伊丹さんと数多くのテレビ番組・CMを制作、伊丹映画のメイキングビデオも手がけ、そのご経験をあますところなく注ぎ込んで、『13の顔を持つ男』をどーんとお作りくださった方です。浦谷さんを通して伊丹十三の"14"番目の顔はどのように浮かび上がってくるのでしょうか。

申込みの必要な有料チャンネルですが、3月3日は無料放送だそうですよ!(一部ご視聴できない場合もあります)
※視聴方法などチャンネルに関する詳細情報はこちらをご覧ください。


三つもの特集が同じ時期に重なったのは偶然ですが、万作さん、伊丹さんに注目が集まり、たくさんの方に知っていただける機会、とても嬉しくありがたいことです。はるばるご取材にお越しくださった皆様、まことにありがとうございました。


BSプレミアム「こだわり男とマルサの女」取材の皆様
(何を撮影しているのかは...番組でご覧ください!)

...伊丹父子が注目されてモテモテだ!やったー! という嬉しさのあまり、ウッカリ自分がモテているかのような錯覚を起こしかけております。あぶないあぶない。伴天連の祭りに備えて、ぼちぼちとチョコレートを仕入れにいかねばなりませんね...営業努力...営業努力...
学芸員:中野