記念館の展示・建物 ― 企画展
過去の企画展 「メイキング・オブ・マルサの女」

展示品お葬式のヒットから、多額の税金を支払う事になった伊丹監督。その経験と、以前から温めていた「お金と日本人」というテーマが、伊丹映画の「女シリーズ」第一作である『マルサの女』を生むこととなりました。
 脱税を摘発する査察官と、取られまいとする脱税者との間で繰り広げられる頭脳戦は、シナリオを書くにあたって行われた、元査察官、脱税で摘発されたパチンコ店店主、そして時には経済ヤクザまでをも対象にした取材に裏打ちされ、税金に関わるプロからもそのリアルさを賞賛されました。
 『マルサの女2』は前作のヒットを踏まえ、登場人物も脱税の規模もパワーアップ。前作では描ききれなかった、巨大な脱税をテーマに扱いました。

 今回の企画展では伊丹映画がどのように作られたか、『マルサの女』『マルサの女2』を例に、シナリオ作りから撮影、公開に至るまでの道のりを、豊富な資料で皆さんにお見せしたいと思います。

《伊丹作品の詳しい情報はこちらから》

シナリオの出来るまでに

 伊丹映画のシナリオは、撮影用の台本完成まで修正に修正を重ねており、『マルサの女』では三度、『マルサの女2』では五度の手直しが入って完成しました。
 手直しが加わるたびに、時に微妙に、時に大幅に変わる台詞やシーン。それらの、いわば「ビフォー・アフター」を、生原稿を見比べながらご確認いただけます。

シナリオの出来るまでに

細かなカット割り

 『マルサの女』で、無人のトラックが大衆食堂に突っ込んでいくシーンの絵コンテ。
 細かいカット割りの一つ一つが絵コンテの段階で決まっており、絵コンテのイメージが忠実に再現され、実際の映像になっていることが分かります。

細かなカット割り

幻のシ−ン?

 撮影用台本完成までに、様々なシーンのアイディアが生まれては削られていきました。
 予算の都合であったり、映画の全体的な尺の都合で消えていったシーンの数々の中から、興味深いものをご覧いただけるようになっており、「かなりのシーンを泣く泣く捨てた」という監督の言葉が実感できるかと思います。

幻のシ−ン?