伊丹十三賞 ― 伊丹十三賞 概要

伊丹十三賞
主催:公益財団法人ITM伊丹記念財団  協力:株式会社伊丹プロダクション

【伊丹十三賞とは】
 デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督……さまざまな分野で才能を発揮し、つねに斬新、しかも本格的であった仕事によって、時代を切り拓く役割を果たした伊丹十三の遺業を記念し、「伊丹十三賞」を創設いたしました。

 あらゆる文化活動に興味を持ちつづけ、新しい才能にも敏感であった伊丹十三が、「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」と呟きながら膝を叩いたであろう人と作品に「伊丹十三賞」は出会いたいと願っています。

【選考規程】

授賞対象 伊丹十三が才能を発揮した分野において、優秀な実績をあげた人に贈る
(エッセイ、ノンフィクション、翻訳、編集、料理、映画、テレビ番組、CM、俳優、イラストレーション、デザインなど)
選考委員 周防正行 中村好文 平松洋子 南伸坊
対象期間 贈賞年の前年4月1日~3月31日までの期間に発表された作品等の業績
発表・贈呈式  最終選考の結果を発表し、贈呈式を行う
賞・賞金 正賞 賞状 と 副賞 100万円
選考規定〈授賞対象と対象期間〉変更のおしらせ(2010年5月)
言語表現を主軸としたもの(エッセイ、ノンフィクション、翻訳、編集、料理など)、映像・ビジュアル表現を主軸としたもの(映画、テレビ番組、CM、俳優、イラストレーション、デザインなど)の2部門に分け、毎年交互に選考・表彰してまいりましたが、第3回からはすべての部門を統一し、対象期間を2年間から1年間に変更いたします。
※ただし、言語表現を主軸とした、エッセイ、ノンフィクション、翻訳、編集、料理などについては、第3回は対象期間を2年間(2009年1月1日~2010年12月31日)といたします。
選考規定〈対象期間〉変更のおしらせ(2020年7月)
第4回から第12回まで「贈賞年の前年1月1日から12月31日までの期間」に発表された作品等の業績を対象に選考・表彰してまいりましたが、「贈賞年の前年4月1日から贈賞年の3月31日までの期間」に変更いたします。
※ただし、第13回は、贈賞年前年の2020年1月1日~3月31日を対象期間に含めることとし、移行措置とさせていただきます。

【選考委員プロフィール】(五十音順・敬称略)

周防 正行 周防 正行 (すお・まさゆき)
映画監督
87年映画『マルサの女』のメイキング『マルサの女をマルサする』を 監督。92年『シコふんじゃった。』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。96年『Shall we ダンス?』で第20回日本アカデミー賞13部門独占受賞し、05年にはハリウッドでリメイク版も公開された。
以降の監督作に、07年『それでもボクはやってない』、11年バレエ映画『ダンシング・チャップリン』、12年『終の信託』、14年『舞妓はレディ』、19年『カツベン!』。
15年法制審議会特別部会での議論をまとめた『それでもボクは会議で闘う』(岩波書店)を上梓。
2019年より「再審法改正をめざす市民の会」共同代表を務める。
中村 好文 中村 好文 (なかむら・よしふみ)
建築家
81年レミングハウスを設立。87年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。
93年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。
現在、多摩美術大学客員教授。
建築作品に「伊丹十三記念館」、「Hanem Hut」、著書に『暮らしを旅する』、『中村好文・集いの建築 円いの空間』、『中村好文・百戦錬磨の台所』などがある。
平松 洋子 平松 洋子 (ひらまつ・ようこ)
作家、エッセイスト
食文化や文芸などをテーマに広く執筆活動をおこなう。
06年に『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、12年に『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、22年に『父のビスコ』で読売文学賞(紀行・随筆部門)を受賞している。
近著に、『ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け』(新潮社)。
南 伸坊 南 伸坊 (みなみ・しんぼう)
イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト、マンガ家
漫画雑誌『ガロ』編集長を経てフリー。
著書に『仙人の桃』、『あっという間』、『私のイラストレーション史』、『生きてく工夫』、『オレって老人?』、『おじいさんになったね』、『のんき図画』、『本人伝説』、『本人遺産』、『ねこはい』、『ねこはいに』、『くろちゃんとツマと私』、糸井重里との共著『黄昏』、養老孟司との共著『老人の壁』、『超老人の壁』、丁宗鐵との共著『丁先生、漢方って、おもしろいです。』、『漢方的生き方のすすめ』、伊野孝行との共著『いい絵だな』、池田清彦との共著『老後は上機嫌』などがある。

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