あげまん（１９９０年）

　「あげまん」とは上昇運を意味する古語。転じてツキをもたらす女のことを指す。第５作目は、長い間続けてきた、日本の男性・女性への考察をもとに作り上げた作品だった。
　捨て子のナヨコ（宮本信子）は、中学卒業後に芸者の道を歩む。成長して僧侶・多聞院（金田龍之介）に水揚げされると、僧侶の位は高まり、ナヨコはあげまんと噂される。多聞院が病死後、知人の経営する銀行に身を寄せていたナヨコだったが、ふとした事から銀行員の鈴木主水（津川雅彦）と知り合う。だが同時に政界の黒幕である大蔵善武（島田正吾）も、ナヨコのあげまんに目をつけていた…

DATA
製作：ITAMI FILMS INC.
製作協力：細越省吾事務所
配給：東宝株式会社
サイズ：スタンダード・サイズ
カラー：カラー（一部モノクローム）
音声：2chステレオ
時間：１１８分