記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2020.10.05 伊丹十三の紹介する「スパゲッティの中で最も簡単なもの」とは?



世の中にはたくさんの種類のスパゲッティのレシピがありますが、『最も簡単なスパゲッティ』とは何かご存知ですか?


伊丹十三が自身のエッセイ『女たちよ!』の中で、数あるスパゲッティの中で最も簡単なものとして紹介しているのは「スパゲッティ・アル・ブーロ」です。

ちなみにブーロとはバターのことでつまり「バター・スパゲッティ」のことだそうです。



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最も簡単とは、一体どれくらい簡単なのでしょうか。
女たちよ!』の「スパゲッティのおいしい召し上り方」で伊丹さんが作り方を教えてくれていますので、ここで簡単にご紹介をさせて頂きます。


一 イタリー製のスパゲッティを買う。


一 なるべく大きな容れ物で大量のお湯を沸す。


一 塩を一摑み入れる。


一 煮えたぎっているお湯の中へスパゲッティを長いままで入れる。


一 アル・デンテに茹でる。


一 手早くお湯を切る。


一 バターを、湯気の立っているスパゲッティの中へほうりこんで手早くかきまわす。


一 あらかじめ熱しておいた銘銘の皿に取り分ける。


一 食べるさいには、チーズを粉状にしたものを存分にふりかけて食べるが、このチーズはパルミジャーノというチーズを自分でおろすのがよい。



ということです。

確かに簡単!

ちなみに麺をアル・デンテに茹でる方法に関しては、こちらも伊丹さんのエッセイ『ヨーロッパ退屈日記』の「スパゲッティの正しい調理法」も読んでみて下さい。



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という訳で、「冷蔵庫にパルミジャーノ、常備しているわ」という方がいらっしゃいましたら、早速作ってみてください。
伊丹さんは『女たちよ!』や『ヨーロッパ退屈日記』の中で、このアル・ブーロのアレンジレシピも教えてくれていますよ。
是非お読み頂き、チャレンジしてみて下さい。



スタッフ:川又