こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2018.03.26 無料開館
来る4月1日日曜日は伊丹十三記念館の入館料が無料です!
開館記念の恒例イベントとなっている「無料開館」が今年も開催されます。
その名の通り、その日は無料で伊丹十三記念館をご覧頂けるのです。
ちなみに、普段は高校生以上の方は受付で入館料を頂戴しております。
●大人・・・・・・・800円
●高校生・大学生・・500円
この入館料が、4月1日は必要ありません。
「混んでそうだな・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに普段よりもお客様が多いのでは確かですが「これは嫌だな」と思ってすぐに帰ったとしても、損はしません、無料ですから!
話は変わりますが、遠方から自分の地元にお客様がやってきて、「案内しないといけない」という状況になることはありませんか?記念館にいらっしゃる方もお客様をお連れになってご来館される方が結構多いのですが、一度も行ったことのない場所というのは広さや所要時間などの目途が立ちにくく、誰かを連れて行くというのはハードルが若干上がるのでしょうか、事前に入館料をお支払いされ下見に来られるお客様が結構いらっしゃるのです。この無料開館はそんな場合の下見とかにもいいのではないかと思うのです。
去年の無料開館の日にお話ししたお客様の中には「毎年この日に来ることにしてるんだよ!1年に一回!毎回無料!」と仰っている方がいらっしゃり、大変感心致しました。
この無料開館を皆様のご都合の良いように利用して下さったら幸いでございます。是非ご来館下さいませ。お待ちしています!
【caféタンポポのみのご利用も大歓迎です。この機会に是非どうぞ。】
<無料開館のご注意事項>
※駐車スペースに限りがございますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
伊予鉄バス森松砥部線「天山橋」停留所から徒歩約2分です。
※安全確保の都合上、館内および駐車場の状況により入館を制限させていただく
場合がございます。ご了承ください。
スタッフ:川又
2018.03.19 宮本館長出勤のご報告
記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
朝晩はまだ冷え込みますが、日中少し体を動かすと汗ばむ...という日も増えてきましたね。先週の記念館だよりの写真でご紹介したトサミズキに加え、同じく入口横にあるユキヤナギもいま満開です。
入口横のユキヤナギ。小さな白い花が可愛らしいです
敷地内にはつくしも生えています
さてそんな春の日、宮本信子館長が出勤いたしました!
出勤日の3月11日、12日はお天気にも恵まれ、事前に出勤情報をチェックして来て下さった方、知らずに来られてビックリされた方など本当にたくさんの方をお迎えすることができました。
宮本館長とパチリ!
宮本館長と話をされたお客様から「いい時間を過ごせました!」「楽しかったです!」など嬉しいお言葉もたくさんいただきました。
お越しくださった皆さま、ご来館誠にありがとうございました。
次回の出勤は決まり次第当ホームページのニュース欄などでお知らせいたしますので、どうぞお楽しみに!
記念館では、来月の4月1日には「無料開館」、5月の11日~15日には普段は公開していない収蔵庫をご覧いただく「収蔵庫ツアー」(参加者は応募受付中です)を行います。
お出かけしやすくなったこの季節、ぜひ記念館にも遊びにいらしてくださいね。
※無料開館、収蔵庫ツアーの詳細はコチラ
スタッフ:山岡
2018.03.12 伊丹映画の桜
「この冬一番の冷え込み」という天気予報の脅しから解放されてホっとしていると、テレビや新聞の話題はもう桜の開花予測。「まだちょっと寒いのに、気の早いこと!」と思うのですが、きっとあっという間なのでしょうね。
伊丹映画の桜といえば――
大病人(1993年)
「延命のためだけの入院生活は望まない、仕事をやり遂げて、家に帰って自分らしく死にたい」と願う癌患者(武平:三國連太郎)に、医師(緒方:津川雅彦)が退院を許可するシーン111と、主人公が息を引き取った後のシーン119では、見事に咲いた桜と花吹雪が画面を彩っています。
季節を表現するために雨・雪・枯葉、何でも降らせる伊丹映画ですが、ここで使われているのは作り物ではありません。クランクアップ日の1993年4月4日、桜の満開の時期に合わせて撮影されました。
本物の桜を画面の中に活かすべく凝らされた工夫もいろいろありまして、メイキングビデオ『大病人の大現場』(Blu-ray BOX-Ⅱ特典ディスク収録)で紹介されています。ぜひご覧くださいませ。
"見事な花吹雪"で思い出すシーンがもうひとつ。
こちらは初夏のお話なので桜は映りませんが――
お葬式(1984年)
義父の火葬が済むのを待つシーン91、主人公(侘助:山崎努)が木を見上げてつぶやきます。
侘 助「これは桜だな」
千鶴子「春はいいでしょうね」
侘 助「俺は春死ぬことにしよう。俺が焼ける間、外は花吹雪――いいぞ」
人間が死んだ後のドラマを描いた『お葬式』と、人間が死ぬまでのドラマを描いた『大病人』。何だか、作品を超えて主人公の思いが叶えられたのかな、と感じられますね。
さて、記念館周辺では、早春らしい景色がお楽しみいただけるようになってきました。
エントランス前のトサミズキ
記念館の前を流れる川附川。空の青と
菜の花の黄色が川面に映ってイイ感じ!
卒業・入学や異動など皆様何かとお忙しく、世間全体も慌ただしい3月ですが、ひと息つきにいらしてください。お待ちしております!
学芸員:中野
2018.03.05 伊丹十三記念館・開館11周年記念イベント
3月に入り、ずいぶん暖かくなりましたね。
記念館中庭の桂が芽吹きはじめています。桂は、ほんのり赤く芽吹きます。
写真では分かりづらいのですが、距離をおいて桂の樹全体を見ると、枝先が赤く染まっているように見えます。この時期ならではの姿に見入ってしまいます。
寒さ和らぎ、中庭回廊でゆっくりなさるお客様も増えました。記念館で展示をご覧になったあとは、ぜひ桂を見上げてみてください。
さて、2018年5月15日(火)、伊丹十三記念館は開館11周年を迎えます!
昨年の開館10周年から早一年。今年も開館記念日を迎えられますことを、スタッフ一同大変うれしく存じております。
皆さまへの感謝の気持ちを込めまして、毎年ご好評いただいております開館記念イベントを今年も開催いたします!イベントは以下の2つです。皆さま、ぜひご参加くださいませ。
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(1) 4月1日(日)「無料開館」
開館記念日に先がけて毎年4月に開催しております無料開館を、今年は4月1日(日)に開催いたします!
通常大人800円、高・大学生500円の入館料を、この日は無料といたします。
開館時間は、通常通り10時~18時(最終入館17時30分)です。
記念館にいらしたことのある方も、昨年12月20日からスタートした新企画展「おじさんのススメ シェアの達人・伊丹十三から若い人たちへ」は、まだご覧になっていない方が多いことと存じます。この機会に、ぜひどうぞ。お誘い合わせのうえ、お越しくださいませ。
*注意事項などの詳細はコチラをご覧ください。
(2) 5月11日(金)~15日(火)「収蔵庫ツアー」
普段は公開していないスペース「収蔵庫」を学芸員がご案内するイベントです。
収蔵庫には、伊丹さんの愛用品や直筆原稿、イラスト原画、蔵書などが収められています。伊丹さんは、ものを捨てずに取っておく人だったそうで、収蔵品の数は膨大です。また、それらの品々をただ収めているのではなく、「展示風」に収蔵していますので、空間そのものも楽しんでいただけることと存じます。
収蔵庫内には5つのコーナーがあり、
学芸員の解説とともにご案内いたします。
収蔵庫ツアーは開館以来毎年開催している人気イベントで、この日を楽しみにご応募くださるお客様が、たくさんいらっしゃいます。伊丹さんを身近に感じていただけることと存じますので、ぜひご応募くださいませ。
*事前応募制(4月16日必着)で、応募が定員を超えた場合は抽選になります。
*応募方法・注意事項などの詳細はコチラをご覧ください。
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皆さまのご来館を、スタッフ一同お待ちしております。
スタッフ : 淺野