記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2017.11.27 記念館外壁塗装工事のご報告

先日記念館便りにてお知らせしておりました通り、11月14日より、記念館では外壁の塗装工事が行われています。

「そろそろ塗り替えを・・・」と言われるまで、そんなに外壁が傷んでいるとも、色あせているとも思っていなかったのですが、こうして塗装したところと塗装していないところを比較すると、その差は歴然!

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【画像:左半分だけ塗装済です。】


さて、こちらは中庭に組まれた足場です。

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この足場の部品、たくさんありますがどうやって中庭まで運んだと思います??

なんと、上からです。
 11273.JPGこうして
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こうなって

中庭に届きます。
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すごくないですか??。

クレーン車を操作している人からは届く場所が見えないのですが、受け取る人と連絡を取り合って、上手に作業をされていました。すごいですね。
そうして、中庭と正面に足場が組まれました。

その後、この足場を利用して、焼き杉板1枚1枚にペンキ屋さんが塗装をして下さり、1週間後には中庭と正面の足場が外れました。あっという間の出来事です。

ビフォー
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アフター
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ビフォー
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アフター
 

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ビフォー
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アフター
 

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外塀やガレージはもう少しだけ時間がかかりそうです。

完成しましたら、また記念館便りでご報告いたします。もう少々お待ち下さいませ。
皆様も生まれ変わった伊丹十三記念館をぜひとも見に来て下さいね。


スタッフ:川又

2017.11.20 映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
一気に冷え込んできましたね!外出される際はあたたかくして、風邪などひかれませんようお気を付けください。

さて、ひとつの映画を好きになると、好きなシーンを中心に何度も観かえすと同時に、関連書籍を読んだり、メイキング映像を観たり、「ちょっと違うところ」からその映画を楽しみたくなってきませんか?
ここ「伊丹十三記念館」にお越しになるということもあって、ご来館のお客様には「伊丹監督映画作品のファンです!」と仰る方が本当にたくさんいらっしゃいます。その中でも、特に『お葬式』がお気に入りですというお客様にご好評いただいているのが、映像作品である『お葬式』を「読んで」楽しむことができる、「映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート」です。

ちょっとご紹介します!

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映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート。
中身は同じで表紙が2種類(タイトル明朝タイトルゴシック)あります。
ショップ店頭のほか、オンラインショップからもお求めいただけます。

ご存知の方も多いと思いますが、映画『お葬式』は1984年11月に公開され、キネマ旬報ベストテン第一位、日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞等々、多くの賞を受賞した伊丹さんの初監督映画作品です(内容はコチラのページから、赤文字の『お葬式』をクリックしてください)。

伊丹さんは撮影にあたり、膨大な絵コンテ(シナリオをもとに登場人物の動きやカメラワークを場面ごとに絵で示したもの)を描きました。
映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノートには、映画の全シーンの絵コンテがシナリオとともに掲載されています。

(前略)
そして、全編にわたる綿密な絵コンテを作り、イメージを完璧に把握したうえで撮影にのぞみました。絵コンテの数、およそ300枚。高速道路をカーチェイスしながらサンドイッチを渡す場面では絵コンテにもスピード感があふれ、会葬のシーンでは登場人物の性格まで鮮やかに浮かび上がってきます。絵コンテはまさに、映画監督の映像イメージやさまざまなアイデアの源泉といえるものです。
(後略)

(映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノートの冒頭より)

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読むだけでも映像のイメージが膨らみますし、『お葬式』をご覧になったことがある方なら、印象に残ったシーンが絵コンテでどのように描かれていたのかをみるのも面白いかもしれませんね。

『お葬式』は124分の映画です。その映像作品を今度は本で、自分なりの速さでページをめくって、味わってみてはいかがでしょうか。

スタッフ:山岡

2017.11.13 宮本館長が出勤しました!

秋いよいよ深まる今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?
11月9日(木)、宮本館長が出勤しました。

いつものようにロビーでお客様方をお迎えしていろんなお話を伺い、

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今回は、県内のテレビ局もご取材にお越しくださり、インタビューをニュースで放送していただきました!

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朝の連ドラ出演という大きなお仕事を終えた宮本館長、ホッッとリラックスしているように見えました。接客・取材対応のほか、スタッフとの打ち合わせもあって大忙しでしたが、約半年ぶりの記念館を満喫したようです。

館長の来館予定が決まりましたら、すぐにトップページに告知を掲載しますので、次のお知らせまでお待ちくださいね。

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2015年12月から開催してまいりました企画展『ビックリ人間 伊丹十三の吸収術』、12月7日(木)に終了いたします。

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伊丹さんの蔵書やビデオコレクションをたくさんご紹介していますので、「読書の秋」「映画の秋」のご参考にもうってつけの展覧会です。
会期残りわずかですが、お見逃しのないよう、ぜひお越しくださいませ!

12月8日(金)~18日(月)は展示替え作業のため企画展示室を閉室いたします。
この期間中のご入館料は大人500円、高大生300円で
常設展示室のみご鑑賞いただけます。何卒ご了承くださいませ。
※12月12日(火)・19日(火)は通常通り休館日とさせていただきます。

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そして本日は『毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!』の日でございます。常設展示室で『ミンボーの女』(1992年)をご覧いただけます。

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こちらもどうぞよろしくお願いいたします!!

学芸員:中野

2017.11.06 おすすめのホットドリンク

日増しに秋も深まり、記念館の木々はすっかり色づきました。


2017.1106_1.JPG記念館中庭の桂の樹


毎年見ておりますが、桂の樹が色づくと、ほんとうに綺麗です。落ち葉からは、キャラメルのような甘い香りも漂ってきます。

気温もぐっと下がり、記念館の入館者様専用カフェ・タンポポではホットドリンクのご注文が増えました。
カフェにはさまざまなホットドリンクをご用意しておりますが、そのひとつである"タンポポコーヒー"について、よくお客様からご質問をいただきます。
たとえば――


「タンポポの葉を使った飲み物なのですか?」
「普通のコーヒーとは何が違うのですか?」


――などなど。「どんな飲み物なのか?」というご質問です。
名前を聞いたことはあるけれど、実際に飲んだことは無いという方もいらっしゃることと存じますので、ご紹介させていただきますね。

タンポポコーヒーとは、タンポポの根を乾燥させ、コーヒー豆のように焙煎して作られる飲み物です。カップに注ぐとコーヒーに似た色をしていますが、香ばしいお茶のような味がして、ほどよい苦みもあります。"タンポポ茶"と呼ばれることもあります。
コーヒーとの大きな違いは、ノンカフェインであること。カフェインの摂取は控えているけれどコーヒーの風味を楽しみたいという方にもおすすめです。


2017.1106_2.JPGこちらがタンポポコーヒー
見た目はコーヒーそっくりですね


記念館にお越しの際には、カフェ・タンポポで是非どうぞ。これからの季節にピッタリの、深みのある色と味をお楽しみください。

スタッフ : 淺野