記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2017.05.22 開館10周年記念「ミニミニジャズライブ」を開催いたしました

2017年5月15日、伊丹十三記念館は開館10周年を迎えました!
このような大きな節目を無事に迎えることができましたのも、皆さまのおかげでございます。

本日は、開館記念日に開催したイベント「ミニミニジャズライブ」当日の模様をレポートさせていただきます。

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5周年と8周年の開館記念日に開催したライブと同様に、今回も会場は記念館の中庭回廊です。
こちらは、リハーサルの様子。

2017.0522_1.JPGご覧の通り晴天に恵まれて中庭の新緑も美しく、最高のコンディションでした。
今回は、宮本信子館長(ヴォーカル)の他に、いつも館長とライブをご一緒なさっている板垣光弘さん(キーボード)と吉木稔さん(ベース)というメンバー。
記念館のライブにベースの方をお迎えするのは、今回がはじめてでした。リハーサルがはじまる前、宮本館長が少しベースに触れていたのですが、その姿が素敵で、思わずカメラを向けてしまいました。

2017.0522_2.JPG

とても良い音が響いていました!


――ライブは夕暮れ前の17時開演で、約100名のお客様にお越しいただきました。暑い中、入館整理券のために並んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。

2017.0522_3.JPG中庭回廊を利用したフランクなスタイルのライブは、記念館ならでは


開演後、まずは宮本館長から皆さまにご挨拶。10年前の開館初日に長蛇の列ができたことや、テープカットの想い出をお話した後、館長はこう続けました。
「10周年を無事迎えまして。私も元気で、今は『ひよっこ』に出ておりますけども。(場内から拍手)ありがとうございます。嬉しいです!今の拍手(笑)。――今日は記念の日、伊丹十三の誕生日ですから。節目の日に、こうやって企画をしました」

2017.0522_4.JPG――そうなんです、この日は伊丹さんの84回目のお誕生日でもありました。お客様とご一緒にお祝いできましたことを、大変嬉しく存じております。館長からのご挨拶の後に、板垣さんと吉木さんにもご登場いただき、いよいよライブスタートです。


2017.0522_5.JPGキーボード・板垣光弘さん

2017.0522_6.JPGベース・吉木稔さん


「Fly me to the moon」ではじまり、ジャズのスタンダードナンバーが続きます。一緒に口ずさんでいらっしゃるお客様もいらっしゃいましたね。

曲の合間には、ベースの一番低い音をボーンと指ではじいて、その響きを楽しんだり、会場にいらしたお子さまに実際にベースに触れてもらったり、といったシーンもありました。

2017.0522_7.JPG個人的に、「ベースの音は、中庭にどんな風に響くのだろう」と楽しみにしていたのですが、厚みのある優しい低音が心地よく、中庭の雰囲気にピッタリでした。

今回お届けしたのは合計7曲。約35分間の、文字通り「ミニミニ」ライブではありましたが、伊丹さんとの想い出話や、伊丹十三賞についてのトークもあり、皆さま楽しんでくださっていましたね。

最後の曲は、宮本館長のライブではおなじみの「港町十三番地」です。会場は手拍子で大いに盛り上がり、曲の後の「わたし、港町十三番地が本当に好きで。"十三"ですからね!」という館長のことばとともに、ライブは終演いたしました。

2017.0522_8.JPGご来館いただいた皆さま、誠にありがとうございました!

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開館記念日当日、普段お世話になっているお取引先から素敵な贈り物をいただく、というサプライズもありました。少しご紹介させていただきますね。

こちらは、「Rico sweets & supply CO.」様からいただいた洋菓子・カヌレ。タワーになっているんです!

2017.0522_9.JPGとってもかわいらしいデザインで、お味も抜群でした。
普段、Rico sweets & supply CO. 様には、記念館内の入館者専用カフェ・タンポポにケーキをお届けいただいております。記念館の形を模したオリジナルチョコレートケーキなど3種類のケーキがあり、ご好評いただいています。

「一六本舗」様からは、デコレーションケーキと上生菓子をいただきました!


2017.0522_10.JPG宮本館長と一六本舗の皆さま



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デコレーションケーキの上には、記念館にも展示している伊丹さんの愛車ベントレーが!

2017.0522_12.JPG上生菓子は、写真左から「タンポポ」「あげまん」「(映画撮影で使用する)カチンコ」という、伊丹映画にちなんだ特別デザインになっています。驚きました!

細やかなお心遣いに宮本館長も大感激。「デコレーションケーキは、お客様にも召し上がっていただきましょう!」という館長の想いから、カットしたものを、急遽館内のカフェ・タンポポをご利用のお客様にもお届けいたしました。皆さま、とっても喜んでくださいましたね。
普段、一六本舗様には記念館限定販売の『十三饅頭』を製造していただいており、カフェ・タンポポで召し上がっていただけるほか、グッズショップでお土産としてお買い求めいただけます。記念館の人気商品です。

素敵な贈り物を拝見しながら、記念館は多くの皆さまに支えていただいていることを、あらためて実感した一日でした。心より感謝申し上げます。

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ご来館くださるお客様、日頃よりお世話になっている皆さま、これからもご期待に添えるようスタッフ一同励んでまいりますので、11年目をスタートした伊丹十三記念館を、どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフ : 淺野