記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2017.05.29 開館10周年記念イベント 収蔵庫ツアー

5月12日(金)から14日(日)の3日間、開館10周年記念イベントの収蔵庫ツアーを開催いたしました。
収蔵庫ツアーとは......あ、記念館の収蔵庫はちょっと変わっていましてね、2階部分が"展示風"にしつらえられているのです。

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そこを1時間ばかりかけてご案内しながら、伊丹エッセイで紹介されたもの、イラストの"モデル"になったもの、伊丹映画に登場したりしたもの、それから、原稿、原画、蔵書などをご覧いただきまして、「ものを通して伊丹十三を見る」、「ものを見ながら伊丹十三についておしゃべりする」、そんな催しです。

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ご応募・ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
ツアー後に頂戴したご感想をもとに、レポートさせていただきます。

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貴重な品を拝見し、大変感動しました。小学生か中学生の多感な頃にテレビで流れていた作品にも忘れられない衝撃があり、自分が40代や父親になってから、改めて作品を鑑賞しています。一つ一つの作品に普遍的な哲学や人生の意味を感じ、これからも永久に伊丹作品は残っていくことを痛切に感じました。故郷にこのような立派な記念館をつくってくださり、心から感謝します。

初めて参加しましたが伊丹十三監督の多才な才能にびっくりしました。イラストもとても上手で。参加してよかったです。

2回目の参加でしたが、忘れていた事が多く何回見てもいいなあと感じました。

大変興味深く見せて頂きました。

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念願の記念館の見学と収蔵庫ツアーに参加でき、東京より来た甲斐がありました。伊丹さんのお部屋をたずねたような造りに驚き、量の多さにも圧倒されました。収蔵庫に保管されている物が、今後の企画展でも拝見できるといいなと思っています。個人的にはイラストの原画や、伊丹さんがデザインされた物(マッチは特に驚きました!)などももっと見たいです。記念館のガイドブックや『13の顔を持つ男』のDVDを以前購入して予習はしていたのですが、実物を拝見し、さらにこの気持ちの良い空間で展示を見れたことはすばらしい体験になりました。

伊丹さんのたくさんが詰まった場所なのだと感じました。こちらの質問にも丁寧に答えて下さったり、映画で使われた衣装の話や知らなかったエピソードなども聞かせていただき、改めて映画を見返すのが楽しみです。また、伊丹さんに会いにこちらへ来たいと思います。そして信子さんにもぜひお会いしたいです!

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沢山の収蔵物の数々、十三さんのセンスを感じることができました。数の多さにアットウされました!

素敵なものがたくさんで大切にKeepされていてタイムスリップした様でした。本日はどうもありがとうございます。来れてよかったです。

(あたり前だけど)たくさんの作品と、記録の量が、同じ人間とは思えないクオリティと量だったので、とにかくおどろきました!

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何だかなつかしくって胸がイッパイになりました。

この収蔵庫ツアーの魅力は何と言っても伊丹さんファンの同志と出会えることです。今回も伊丹さん愛の強い方々と時間をともにすることができ本当に幸せな気分になれました。ぜひまた参加させていただきたいです!

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開館記念イベントとして10回目の開催。
世代もお住まいの町もご職業もさまざまのお客様方がお集まりくださって、おしゃべりや、ツアー中のご反応から、いろんな方の中にいろんな伊丹さんがいることを、今回も楽しく学ばせていただきました。

1周年記念のときから担当させていただいていますので「10年、やったなぁ」という達成感と申しますか充実感もありますが、お客様方のおかげで育ってきた催しです。これまでのお客様にも、今年のお客様にも、心よりお礼申しあげます。またお越しくださいね。まだの方は、今度ぜひ!(毎年3月から4月にかけて募集しています。)

無料開館・収蔵庫ツアー・ミニミニジャズライブ、と続いた記念イベントは終了いたしましたが、グッズショップ・オンラインショップでの期間限定プレゼントは5月いっぱい続けますので、あと少し、記念館の10周年をお楽しみくださいませ。

これからも、伊丹さんと、この記念館をどうぞよろしくお願いいたします。



学芸員:中野

2017.05.22 開館10周年記念「ミニミニジャズライブ」を開催いたしました

2017年5月15日、伊丹十三記念館は開館10周年を迎えました!
このような大きな節目を無事に迎えることができましたのも、皆さまのおかげでございます。

本日は、開館記念日に開催したイベント「ミニミニジャズライブ」当日の模様をレポートさせていただきます。

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5周年と8周年の開館記念日に開催したライブと同様に、今回も会場は記念館の中庭回廊です。
こちらは、リハーサルの様子。

2017.0522_1.JPGご覧の通り晴天に恵まれて中庭の新緑も美しく、最高のコンディションでした。
今回は、宮本信子館長(ヴォーカル)の他に、いつも館長とライブをご一緒なさっている板垣光弘さん(キーボード)と吉木稔さん(ベース)というメンバー。
記念館のライブにベースの方をお迎えするのは、今回がはじめてでした。リハーサルがはじまる前、宮本館長が少しベースに触れていたのですが、その姿が素敵で、思わずカメラを向けてしまいました。

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とても良い音が響いていました!


――ライブは夕暮れ前の17時開演で、約100名のお客様にお越しいただきました。暑い中、入館整理券のために並んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。

2017.0522_3.JPG中庭回廊を利用したフランクなスタイルのライブは、記念館ならでは


開演後、まずは宮本館長から皆さまにご挨拶。10年前の開館初日に長蛇の列ができたことや、テープカットの想い出をお話した後、館長はこう続けました。
「10周年を無事迎えまして。私も元気で、今は『ひよっこ』に出ておりますけども。(場内から拍手)ありがとうございます。嬉しいです!今の拍手(笑)。――今日は記念の日、伊丹十三の誕生日ですから。節目の日に、こうやって企画をしました」

2017.0522_4.JPG――そうなんです、この日は伊丹さんの84回目のお誕生日でもありました。お客様とご一緒にお祝いできましたことを、大変嬉しく存じております。館長からのご挨拶の後に、板垣さんと吉木さんにもご登場いただき、いよいよライブスタートです。


2017.0522_5.JPGキーボード・板垣光弘さん

2017.0522_6.JPGベース・吉木稔さん


「Fly me to the moon」ではじまり、ジャズのスタンダードナンバーが続きます。一緒に口ずさんでいらっしゃるお客様もいらっしゃいましたね。

曲の合間には、ベースの一番低い音をボーンと指ではじいて、その響きを楽しんだり、会場にいらしたお子さまに実際にベースに触れてもらったり、といったシーンもありました。

2017.0522_7.JPG個人的に、「ベースの音は、中庭にどんな風に響くのだろう」と楽しみにしていたのですが、厚みのある優しい低音が心地よく、中庭の雰囲気にピッタリでした。

今回お届けしたのは合計7曲。約35分間の、文字通り「ミニミニ」ライブではありましたが、伊丹さんとの想い出話や、伊丹十三賞についてのトークもあり、皆さま楽しんでくださっていましたね。

最後の曲は、宮本館長のライブではおなじみの「港町十三番地」です。会場は手拍子で大いに盛り上がり、曲の後の「わたし、港町十三番地が本当に好きで。"十三"ですからね!」という館長のことばとともに、ライブは終演いたしました。

2017.0522_8.JPGご来館いただいた皆さま、誠にありがとうございました!

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開館記念日当日、普段お世話になっているお取引先から素敵な贈り物をいただく、というサプライズもありました。少しご紹介させていただきますね。

こちらは、「Rico sweets & supply CO.」様からいただいた洋菓子・カヌレ。タワーになっているんです!

2017.0522_9.JPGとってもかわいらしいデザインで、お味も抜群でした。
普段、Rico sweets & supply CO. 様には、記念館内の入館者専用カフェ・タンポポにケーキをお届けいただいております。記念館の形を模したオリジナルチョコレートケーキなど3種類のケーキがあり、ご好評いただいています。

「一六本舗」様からは、デコレーションケーキと上生菓子をいただきました!


2017.0522_10.JPG宮本館長と一六本舗の皆さま



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デコレーションケーキの上には、記念館にも展示している伊丹さんの愛車ベントレーが!

2017.0522_12.JPG上生菓子は、写真左から「タンポポ」「あげまん」「(映画撮影で使用する)カチンコ」という、伊丹映画にちなんだ特別デザインになっています。驚きました!

細やかなお心遣いに宮本館長も大感激。「デコレーションケーキは、お客様にも召し上がっていただきましょう!」という館長の想いから、カットしたものを、急遽館内のカフェ・タンポポをご利用のお客様にもお届けいたしました。皆さま、とっても喜んでくださいましたね。
普段、一六本舗様には記念館限定販売の『十三饅頭』を製造していただいており、カフェ・タンポポで召し上がっていただけるほか、グッズショップでお土産としてお買い求めいただけます。記念館の人気商品です。

素敵な贈り物を拝見しながら、記念館は多くの皆さまに支えていただいていることを、あらためて実感した一日でした。心より感謝申し上げます。

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ご来館くださるお客様、日頃よりお世話になっている皆さま、これからもご期待に添えるようスタッフ一同励んでまいりますので、11年目をスタートした伊丹十三記念館を、どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフ : 淺野

2017.05.15 開館10周年!

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小さな小さな記念館ですけれど、
内容は充実していると思います。

中庭のベンチに座って空を見上げ、
風に吹かれる桂の木やタンポポを御覧下さいませ。

日常にはない静かで穏やかな時間を
お過ごしになれると思っております。

どうぞ、「伊丹十三の家」に遊びにいらして下さいませ。
『やぁ、いらっしゃい』の伊丹十三の声を
感じていただけたら~~私、とっても嬉しいです!
お待ちしております!

これからも、応援よろしくお願い申し上げます。

感謝
宮本信子

2017.05.08 ライブハウス伊丹十三記念館中庭へようこそ!!

来週の5月15日は伊丹十三記念館の開館10周年記念日です。記念すべきこの日は宮本信子館長の「ミニミニジャズライブ」が開催される予定です。

「ライブハウス武道館へようこそ!」というフレーズをご存知ですか。日本武道館でライブを行うアーティストがよく使うことで知られるフレーズです。この言葉を借りますと、このミニミニジャズライブは「ライブハウス伊丹十三記念館中庭へようこそ!」ということになります。ライブの会場はなんと記念館の中庭です。

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庭でライブ?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしこれまでにも同様のスタイルのライブを過去2回開催したことがあるのですが、ご参加頂いたお客様からは大変ご好評を頂いております。ちなみに2回とも開館記念日の5月15日に開催したのですが、この季節の夕暮れ前の中庭は大変心地良く、そんな中庭でのライブはすごく素敵なのです。ちなみにこの「中庭でのライブ」の発案者は宮本館長です!

中庭回廊においてステンディングでご覧いただく、フランクなスタイルのライブです。今回も多くの方にご参加頂きたいのは山々なのですが、中庭という限られたスペースのため、定員を先着100名様とさせていただいております。ご参加には当日14時からお配りする整理券が必要となります。なお当日は展示観覧のみのご入館にも整理券が必要となりますのでご注意下さい。また、悪天候の場合は中止となる可能性もあります。ご了承下さい。その他にも注意事項が数点あります。詳細はこちらをご覧下さい。

宮本館長のジャズを聴きながら、記念館の開館10周年と伊丹さんの84回目のお誕生日を一緒にお祝いしませんか。素敵な時間をお過ごしいただけること間違いなしです。ぜひお越し下さい。

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スタッフ:川又

2017.05.01 記念館ショップからのお知らせ

いよいよ今月15日、伊丹十三記念館は開館10周年を迎えます。
そんな5月の記念館ショップから、皆さまにお知らせです。

◆10周年記念商品:4711オーデコロン販売開始!

開館10周年を記念して、記念館ショップ店頭にて4711オーデコロンの販売を開始しました。

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「4711」とは、世界で最も歴史のあるオーデコロンブランドです。1792年にドイツのケルンで「不思議な水」として誕生し、この不思議な水が「オーデコロン(ケルンの水)」の名で広まって、オーデコロンの名前の由来になったと言われています。

200年以上経った今もなお多くの人々に愛されるこのオーデコロンを、伊丹さんも愛用していました。記念館の収蔵庫にも収められていますので、これまで収蔵庫ツアーに参加いただいた方の中には、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんね。

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このたび取り扱いを始めた「4711オーデコロン ナチュラルスプレ ー」は使いやすいスプレータイプ。上品で、すっきりと爽やかなシトラスの香りです。ショップ店頭ではサンプルをご用意していますので、記念館にお越しの際はぜひお試しくださいませ。(オンラインショップでの取り扱いはございません。)

◆「マルサの女2」缶バッジプレゼント!(対象期間5月1日~5月31日)

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上でご紹介した4711オーデコロンと、一足早く今年1月から販売を開始した、同じく10周年記念商品の赤Tシャツ。対象期間中にこのいずれか、または両方をお買い上げの方に「マルサの女2」缶バッジをプレゼントいたします。20個限定です!
記念館ショップでは伊丹さんのイラストや写真をデザインしたオリジナル缶バッジを販売していますが、服だけでなくバックや帽子につけたり、コルクボードに飾ってインテリアにしたりするのにも利用できる缶バッジは、一年を通してショップの人気商品です。しかも!この缶バッジは非売品で販売は行っていませんので、この機会にぜひどうぞ。

◆金榮堂ブックカバープレゼント!(対象期間5月1日~5月31日)

毎年ご好評いただいている、金榮堂ブックカバープレゼントを今年も行います!
惜しまれながら1997年に閉店した北九州小倉の老舗書店・金榮堂(きんえいどう)。背中に猫を乗せて読書をする男性、入浴しながら読書をする男性が描かれたこの金榮堂のブックカバーイラストは、伊丹さんがデザインしたものです。
金榮堂が閉店した後は「幻のブックカバー」となっていましたが、金榮堂書皮復刻製作委員会よりご提供いただいた復刻版ブックカバーを、期間中、対象商品(※)をお買い上げの方にプレゼントいたします。

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※対象 商品:伊丹十三記念館ガイドブック/映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート/伊丹万作エッセイ集/伊丹十三の本/伊丹十三の映画(オンラインショップも対象です!)

スタッフ:山岡