記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2016.06.27 常設展示室の映像資料追加企画 第1回ご報告

毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」の第1回を、監督デビュー作『お葬式』にて開催いたしました。

1313ososhiki2.JPG作品情報・展示中の映画制作資料・関連書籍の紹介をまとめた
ミニ解説をお配りしました。次回の分も鋭意準備中です。

「上映会」というほどの立派な催しではなく、「日時限定で映像の展示が替わります」という試みなのですが、『お葬式』を目当てにお越しくださった方あり、そうと知らずのご来館で「ラッキ~」と喜んでくださった方あり。


普段は宮本館長のご挨拶映像と伊丹映画の特報セレクションを流しているスペースを利用した簡素な設備での実施にもかかわらず、みなさん最初から最後まで(スタッフ・キャストのクレジットがすべて流れ終わるまで!)、熱心にご鑑賞くださいました。

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伊丹十三が手塩にかけた「映画らしさ」=「スクリーン上に起こる事件」に目を見開いたり息を呑んだり、ところどころで笑っちゃったり、登場人物たちの何気ないひとことや死と葬儀をめぐるあれこれに「ウンウン」「分かる分かる」と頷いたり、そんなお客様方のご様子を拝見することができて、私たちスタッフもいい経験をさせていただきました。

「十三日十三時の伊丹映画」情報は、トップページのニュース欄に情報をお出ししておきますので、ご来館スケジュールをご検討中の方は参考になさってください。(↓赤で囲んだところです)

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お客様からいただいたご感想も、「みなさまの声」ページに掲載していきますね。(『お葬式』に関するご感想は7月8日(金)アップ予定です。)

DVDやブルーレイソフトで観ても愉快な伊丹映画ですが、他の方と一緒の空間で観ると違った視点に気付くことができたりして、楽しみが増し増しになります! 次回は『タンポポ』、7月13日(水)の13時からです。ぜひお越しくださいませ。

学芸員:中野

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お知らせ
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BSプレミアム「プレミアム・カフェ」で伊丹十三に関する番組がアンコール放送されます!

6月27日(月)午前9時~
6月28日(火)午前1時15分~ ≪27日深夜≫
 【1】ドキュメンタリー「よみがえる 伊丹十三~ヒットメーカーの知られざる素顔~」(2007年)
 【2】「きょうの料理 映画監督の食卓 伊丹十三の親子丼」(2001年)

※両日とも2番組続けての放送となります。
※2015年12月放送分のアンコール放送です。

2016.06.20 新しく「杯」が加わりました

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。梅雨に入り不安定な天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、記念館グッズショップで展開中の『宮本信子のお気に入り』スペース。
宮本館長が日々好んで使っているもの、お気に入りのものを紹介したり販売したりするこのスペースに、この度、陶器の「杯」が新しく加わりました。

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この杯を制作されたのは陶芸家の岡本ゆうさん(宮本館長と岡本ゆうさんとのご縁はコチラをご覧ください)。以前からこのスペースでは岡本さんの小皿、手付き小鉢、角皿、箸置きをご紹介・販売していますのでご存知の方も多いかと思います。

杯はひとつひとつ手作りで、あたたかな雰囲気はそのままに、お皿や小鉢のようにやわらかい色合いのもの、少し濃いめの色合いのものなどもあります。デザインも全て異なりますので、ご自分だけの「お気に入り」を見つけたり、お知り合いへの贈り物にしたりするのはいかがでしょうか?記念館グッズショップのみの販売となりますので、ご来館の際に手に取ってご覧になってみてくださいね。


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そして、上でご紹介した岡本ゆうさんの作陶展が、東京都中央区にある民藝専門店・銀座たくみで開催されます!
期間は今週末の6月25日から6月30日まで。
詳細はコチラから、ぜひチェックしてみてください。

スタッフ:山岡

2016.06.13 遊び心

記念館にお越しいただきましたら、建物にお入りいただく前にまず目に留まるのがこちら、厩舎ふうのガレージです。

garage_1.JPG正面入口の左手にガレージがあります

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ガレージの中には、伊丹さんの愛車・ベントレー(イギリスの高級車)を展示しています。建物に入る前に、このガレージの前に少し立ち止まってみてください。「8」の文字が気になりませんか......?実はここ、常設展示室内にある「乗り物マニア」コーナーの飛び地でして、ここをご覧になってから常設展示室にお入りいただくと、どうして「8」なのかについて、「なるほど!」と膝を打っていただけるはずです。

記念館には、遊び心のある「なるほど」な展示の仕方がいろいろあります。
常設展示室の展示デザインは、記念館を設計してくださった建築家・中村好文さんによるもので、お客様が楽しめるようにと工夫を凝らしてくださいました。
見やすくて楽しい展示デザインは、まさに伊丹十三の世界そのもの。展示物はもちろんですが、「どんな風に展示してあるか」にも、ぜひ注目なさってみてください。


wall_2.JPGたとえば各展示コーナーの「壁の素材」にも工夫があります。
ぜひご注目ください!


グループでいらしたお客様が各々展示をご覧になったあと、皆さんで感想をお話しなさっている時に、「え!そこは気づいていなかった。もう1回観てくる!」とおっしゃっているご様子をお見かけすることがあります。記念館の展示室は、ご入館当日中でしたら何度でもお入りいただけますので、ご安心くださいね。
隅から隅まで楽しんでいただける記念館ですので、じっくりご覧ください。


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≪常設展示室 映像資料追加のお知らせ≫


先週の記念館便りでもお知らせいたしましたが、毎月「十三」日「十三」時に、伊丹映画を1作品ずつ、制作・公開順に常設展示室で上映いたします(詳しくはコチラ)。
本日6月13日(月)は、『お葬式』を上映いたします。皆様のご来館をお待ちしております。


スタッフ:淺野

2016.06.06 館長出勤のご報告 & 展示追加(日時限定)のお知らせ

梅雨入り間際の6 月2 日(木)、宮本館長が出勤しました。


出勤して即、新商品を陳列するなどスタッフとの打ち合わせをこなしつつ――

20160602_kancho1.jpg即決に次ぐ即決、電光石火の仕事ぶりを目の当たりにいたしました

ご来館くださったお客様をお迎えして、お話を伺ったり記念のお写真を撮影したり――

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赤ちゃんをお披露目にきてくれた育休中のスタッフと憩いのひととき――

20160602_kancho_matasan.jpg赤ちゃんが大好きな館長、メロメロです

ご取材にも対応――

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と、大忙しのスケジュールでありましたが、「いろんな方がいらしてくださって、楽しかったワネ!」と疲れも見せずに充実の表情で帰路についた館長でありました。


次回の出勤スケジュールも、決まり次第、このホームページの「ニュース欄」でお知らせいたします。

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さてお次は――展示の追加のお知らせです。


毎月十三日の十三時、伊丹映画が常設展示室に登場します。
トップバッターは『お葬式』。
1984 年、32 年前のちょうど今ごろの季節、6 月に撮影された伊丹十三の監督デビュー作です。

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毎月1 作品ずつ、制作・公開順に常設展示室でお目にかけてまいります。

*** 7月以降のスケジュール ***

7 月13 日(水) タンポポ


8 月13 日(土) マルサの女


9 月14 日(水) マルサの女2


10 月13 日(木) あげまん


11 月13 日(日) ミンボーの女


12 月14 日(水) 大病人


1 月13 日(金) 静かな生活


2 月13 日(月) スーパーの女


3 月13 日(月) マルタイの女

※13 日が休館日の火曜日に当たる場合には
翌14 日の実施といたします。

かつて、伊丹十三は語りました。「われわれは映画を半分しか作れない」「残りの半分の完成を観客の配慮にゆだねるため、観客の自由に対して映画を作る」と――(詳細は開催中の企画展で紹介しています!)
「半分」と「半分」がこの記念館で合わさるのを、スタッフ一同楽しみにしています。


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ささやかなお知らせですが、このような「館長出勤」や「十三日十三時の伊丹映画」が皆さまのご来館のきっかけになりましたら幸いに存じます。「まだ行ったことないけど......」「また行きたいと思ってるけど......」とタイミングをはかりかねている方々も、このホームページへ最新情報を覗きにいらしてくださいませね。


お客様方の生のお声が記念館の活力です。ご来館の際にはぜひご感想をお聞かせください。

学芸員:中野