記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2015.08.24 作ってみました『キューカンバー・サンドウィッチ』

料理通としてもよく知られた伊丹さんのエッセイには、様々な料理のレシピが出てきます。その中から「女たちよ!」に出てくる「キューカンバー・サンドウィッチ」を作ってみることにしました。

どうしてキューカンバー・サンドウィッチを選んだかというと、「女たちよ!」の中で紹介されているレシピの中で一番簡単そうだったからです。ここでキューカンバー・サンドウィッチとはどんなサンドウィッチかご説明いたします。

「このキューカンバー・サンドウィッチであるが、これは実にけちくさく、粗末な食べ物でありながら、妙においしいところがある。

パンは食パン、このサンドウィッチに限り、パンが美味しい必要は少しもない。イギリスや日本の、あのオートメーションで作られた、味もそっけもない食パンというやつ、あれでよろしい。この食パンをうんと薄く切り、耳は落としてしまう。これにバターを塗りつけ、薄く切った胡瓜を並べ、塩を軽く振って、いま一枚のパンで蓋をする。これを一口で食べやすい大きさに切って出す。たったこれだけのものなんだが、不思議とイギリス以外の国ではお目にかかったことがない。」


【伊丹十三エッセイ「女たちよ!」キューカンバー・サンドウィッチより】


要は食パンにバターを塗って胡瓜をはさむサンドウィッチということです。

まず、食パンを切って耳を落とす、ということで、普通の5枚切りの食パンを半分に切って耳を落としました。

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パンにバターを塗ります。

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 薄く切った胡瓜を並べて塩を振ります。

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 ふたをして食べやすい大きさに切ります。

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はいできあがり!!

簡単!

さすが伊丹さんの紹介するサンドウィッチ。こんなに簡単なのにとても美味しかったです。皆様にも是非おススメします。

最後に、「女たちよ!」で紹介されている中でキューカンバー・サンドウィッチと同じくらい簡単そうなレシピがありましたのでご紹介します。伊丹さんが5歳か6歳の頃に発明した「サラダ菜のサンドウィッチ」というものです。どんなサンドウィッチかと言いますと、パンにイチゴジャムを塗りたくって、サラダ菜を挟んで食べる、というものだそうです。伊丹さんはエッセイの中で「このサンドウィッチがいかにうまいか。」と述べています。興味のある方は是非サラダ菜のサンドウィッチにも挑戦してみて下さい。

スタッフ:川又