記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2012.05.28 収蔵庫ツアーのご報告

皆様こんにちは。今週もワタクシ中野が登場して何を申しあげるかといいますと、毎年恒例の開館記念イベントなりました収蔵庫ツアーのご報告です。
今年は5月11日(金)から13日(日)の3日間、11時からの回と15時からの回、計6回開催いたしました。

当館の収蔵庫の中の「展示風」になっているスペースに所蔵されておりますこんなものや

artichoke.JPG
こんなものや
books.JPG
こんなものを
shoes.JPGご覧いただく催しで、これにご参加いただきますと、「伊丹作品や展示室の見え方が変わる」(お客様多数・談)、ハイ、そのような効用がございます。

ご案内役はワタクシが務めさせていただいておりまして、「これは何年に伊丹さんがナニナニの作品に出演した際に書いたナニナニでございます」ですとか「これは伊丹さんがドコソコで買ってきたナニナニでございます」というようなご説明を申し上げるわけです。が!

前回も申しあげましたように「物を見ていただく」、「お話を聞いていただく」だけでなく、ご質問やご感想をどんどん述べていただいて、気軽におしゃべりしながらご見学いただくのがこの催しの愉快なところです。思わぬ角度から鋭いご質問が飛んできますとウロたえて瞬時に汗まみれに...てなこともございますが、お客様のふとしたひとことや素朴な疑問で話がふくらんだり、初対面のお客様同士が意気投合して情報交換が始まったり、と盛り上がりますと、ワタクシ、もうほんとうに、うれしいのです。(そして、時には厚かましく私のほうがお客様にご質問してしまうこともあります。スミマセン...)

お客様6名様(収蔵庫内のご鑑賞スペースの都合で定員制とさせていただいています)という小ぢんまりとしたイベントのよいところですね。(あ、もちろん、ジックリ派の方はじい~っと聞いていただくだけでもいいんですよ!)

と、いうわけで今回は「収蔵庫ツアー参加者のご感想一挙掲載スペシャル」でございます。

※アンケート用紙に「掲載可」とご記入くださった方のご感想のみ掲載しております。
※また、掲載にあたりまして若干の編集を加えさせていただきました。ご了承くださいませ。

とても楽しく拝見させて頂きました。一緒に周った方々も興味津々でらっしゃる方ばかりで有意義なツアーとなりました。伊丹十三氏がどんなことに興味をもち、どういうものに触れ接していたかがとても良くわかりました。感性の欠片が沢山ありますので多くの方々に見て頂けたらいいなあと思いました。いいものが沢山ありますが、いいものを見る目がまず一人の人間の中にあったと思います。

説明がとても詳しく面白かったです。次回もお願いします。

伊丹さんのセンスを感じ取る事が出来る貴重な体験をさせて頂けました。日本の民俗学に熱心であったと聞きましたが、収蔵庫のお品は多国籍なものであふれ、自国と他国、それぞれの良さを知られているんだなあと感心しました。物に対する深い愛情を感じずにはおれません。詳しく楽しく説明して頂き、有難うございました。

お話とともに貴重な収蔵品がみられたことはとても嬉しかったです。たくさん質問しても楽しくお答えいただき、いい時間をすごすことができました。伊丹さんの持ち物からさらに魅力が伝わり、自分の世界の目を広げていただきました。面白いものをつくる人の視点を知ることができたのもとても有意義でした。ありがとうございました。

伊丹さんの描かれた絵、読まれたご本の中に伊丹さんが落ち着かれていました。館長に感謝いたします。

湯河原のダイニングの一部を再現してあるコーナーで、伊丹十三の生活に触れられたようで震えました。日々の生活を見直すきっかけにしたいと思います。

伊丹十三の中味を深く知ることが出来てよかったです。

今日は貴重な物が見られて、とても心が弾みました。
私は伊丹さんの料理や器に関する物に興味がありましたので、一階の展示室には無い、初めて見るものがたくさんあり良かったです。もう少し近くでじっくり見たかったなぁ...と思いました。本日はありがとうございました。

日頃見せて頂けない貴重な品々を目にすることが出来、とても嬉しいひと時でした。ご本人がすぐそこにいらっしゃるような思いも致しました。イラストの原画に出会え、その奥深さに趣きを感じます。収蔵庫ツアーに参加出来感謝します。

親切丁寧に説明していただきました。ありがとうございます。初めて収蔵庫ツアーに参加しましたが、このような見学方法では奥がわかりづらいので、全体が見えるようにご一考くださればうれしいです。小物類は興味があるのでなおさらです。

蔵書の数の多さ、状態の良さにびっくりしました。どんな本を読まれていたのかを目の当たりにして、伊丹十三さんの思考回路の一端に触れた気がしました。モノへのこだわりがすべてにあったのだと、それの行きついた先が映画だったのかな、と思いました。もっともっと見ていたかったです。楽しく素晴らしいひとときをありがとうございました。

本日はありがとうございました。伊丹十三氏の私服や愛用品、書籍などを見ることが出来て、氏の人柄をより近いものと感じることができました。氏の作品をまた観返したいと思います。

本日は貴重なご資料を見せていただきありがとうございました。伊丹さんのプライベートなものを拝見して自分の暮らし方、生き方みたいなものをあらためたいと感じた次第です。また、面白いイベントなどありましたらお教えください。

本日は伊丹十三さんを身近に感じ見ることができ、嬉しい一日となりました。テレビ、映画、本などで知る伊丹さんと違う一面で、本当に多面な人だと思いました。

大変たのしゅうございました。十三さんが身近に感じられるところと、自分たちとはかなり違うところの多い方かな~と思いました。でも大変興味深く日常的でない時間を過ごせました。

伊丹さんの物を選ぶこだわりとすばらしい感覚には感動します。貴重なものを見せていただきありがとうございました。

数々の収蔵品を見せて頂き、あらためて伊丹十三の多才能におどろくばかりです。また、作品を手にすることがあれば思い出しながら楽しみたいと思います。

念願の収蔵庫ツアーに参加させて頂いてありがとうございました。心にほんわかとするものと、厳しい目で美学を貫いていて目が喜びました。いいかげんな雑な物選びの自分を反省しました。


tour_2012.JPG(「これが収蔵庫?」と意表を突かれる一画もございます。)

ああ、おかげ様で今年も楽しくご案内させていただきました。こう見えて結構キンチョーしてるんですが(ホントですよ!)、収蔵庫ツアー、大好きなイベントです。ご参加くださった皆様、まことにありがとうございました。

収蔵庫ツアーは毎年4月半ば頃に参加者を募集しておりますので、ご興味おありの方はぜひ次の機会にご応募くださいね! お待ちしております。

学芸員:中野