記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2010.11.22 収穫の秋

みなさまこんにちは!秋もいろいろですが今日は「収穫の秋」のおはなしです。
 7月の記念館だよりに書いたのですがご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。記念館スタッフで大ブームになったあの金ゴマピーナツの「金ゴマ」を収穫しました!

0 kingoma.JPG ちっちゃな ちっちゃな一粒のゴマが、収穫前にはわたしの腰あたりの高さまで育ちました。(計ってみると約80センチありました。)雨が降りそうなある日「そういえばお米も雨の降る前に収穫するっていうなぁ」とふと思い立ち、少しかわいそうな気もしましたがはさみでチョキンと切りました。
  3-2sayanonaka.JPG  上の方の鞘は既に弾けていましたのではさみで枝を切る傍らゴマがぱらぱらと土にこぼれ落ちました。ゴマ一粒一粒をこんなに大切に思ったことはいままでありませんでした。
 考えてみますと金ゴマピーナツはもちろんのことお料理でもお菓子でも(ゴマには失礼ですが)「ゴマが主役!」になることはめったにありません。でもなくてはならない存在と言いますかゴマのお陰でおいしくなっているものは数知れずあります。体にも良くわたしたち女性にはうるおいの素とも言いますものね!
4-2syuukaku.JPG   改めてお店で売っているゴマを見てみますと一袋にあんなにたくさん入っていても安価なものですと100円台から販売されています。300円も出すと「国産」とか「有機栽培」などと書かれたものも買うことができます。と言いつつちょっと前までは正直なところ「国産のゴマって高いなぁ」と思っていたわたしです。
 収穫後は乾かし、鞘を振ってゴマを取り出し洗います。大急ぎで洗わないとゴマが水をぐんぐん吸ってしまうのですばやさが大切です。そして炒ります。焙烙(ほうろく)という素焼きの炒り鍋を使うとよいそうですが残念ながら持っていませんのでフライパンで軽く炒ることにしました。
 そういえばお店で見かけるゴマには「洗いゴマ」「いりゴマ」とか「すりゴマ」とか書かれています。これらのゴマは収穫後もいろいろ手をかけた後、袋に詰めてやっと販売可能な状態になっていたんだということに思い至り改めてびっくりしました。他の農産物もそれぞれに農家の方が暑さ寒さを潜り抜けて大切に育てられたものです。スーパーのお客としては安くていいものが手に入るというのはうれしいことですが例えばゴマひとつとっても、これだけ手間暇をかけてやっと口に運べる状態になるものなのに安すぎないのかな?と少々心配になってきました。
 収穫したゴマからあれこれ思った1日でした。                     スタッフ:多胡

写真は上から、↑金ゴマピーナツ、↑ゴマの鞘、↑収穫したごま、↓ゴマの芽と可憐な花

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