記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2009.12.14 愛媛県松山市東石井1丁目にある2つの建物

記念館だよりをご覧のみなさんこんにちは。
年末でお忙しい時期かと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?

先日伊丹十三記念館にとある大手の住宅メーカーの方が取材に来られました。
その会社の社内報に記念館を載せて下さるそうです。

みなさんご存知のとおり伊丹十三記念館を設計をされたのは建築家の中村好文さんです。
記念館には全国各地から中村さんの建築を見に来られる方が多くいらっしゃいます。

・一眼レフカメラを持っていらっしゃる。
・なかなか建物の中に入って来られず、外観の写真を熱心に撮っていらっしゃる。
・ご来館されるなり壁や柱などに触れる。
・展示室にお入りになるよりも先に受付や中庭などでお写真を撮られる。
・メジャーを取り出し、中庭のベンチの長さなどを計られる。

といった特徴を持っていらっしゃる方が多く、すぐに建築のお仕事をされている方であるとわかります。

話はちょっと逸れますが、私は建物を建てる仕事に大変憧れがあります。
「ものを作る仕事」自体に憧れがあるのですが、その中でも家を作る仕事をされている方には、特にいいな?羨ましいな?と思います。
自分の仕事が形になるっていいですよね。

ちなみに、伊丹十三記念館の隣には松山名菓「一六タルト」で有名な「一六本舗」をはじめとする「ITMグループ」の本社ビルがあります。この建物を設計されたのは、こちらも大変有名な建築家でいらっしゃる伊東豊雄さんです。
先日熱心に記念館の建築をご覧になっていた50歳代くらいの男性のグループがいらっしゃいました。
建築のお仕事をされている方だったのだと思いますが、このITMグループの本社ビルの話をすると「えっ!!伊東豊雄!!どこどこ??」とみなさん揃って記念館から駆け出していかれました。

大人になって駆け出すほど興味が湧くことがあるってステキなことですね。
それが自分の仕事に関することであるのなら、なおさらです。

 

スタッフ:川又CIMG4709.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


写真:ITMグループ 本社ビル